マレーシアで青田買い?違います、家庭訪問です。

今日は、昨年から計画されていた、Universiti MalayaのAAJ(Ambang Asuhan Jepun)で勉強する4名の学生さんたちの家庭訪問を受け入れました。みなマレー系。

彼らはUMに入学した直後からこのプログラムに入り、2年生になったいま、今年の3月から日本の国立大学の工学部に留学に旅立ちます。4年間あちらで勉強して学士号の学位を取って戻ってくるとのこと。

昨年40周年を祝った、日本とマレーシアの「東方政策(Look East Policy)」の枠組みで行われる教育事業です。日本が戦後に「フルブライト奨学金」によって多くの優秀な日本人学生を米国へ留学させ、帰国後に力としたという史実を思い出しました。

UMでの1.5年間の集中プログラムは、日本語学習を日本語で行うだけなく、彼らが日本の大学に入学した後すぐに追いつけるように、例えば工学部であれば、日本の高校3年レベルの教科のうち特に「理系」科目、さらに「文系」科目も少々加えて、全て日本語で学習し習熟させます。

ほぼ完全に我々の日本語を理解できており、会話の2%ほどで聞きなれない表現を聞き返すことはあっても、我々が会話の速度をあえて落として話す必要はありませんでした。正直、これほどまでとは思っていませんでした。

何これ。何を見さされてんの、俺ら?…これはね、勝てんわ。勝てるはずないわ。むろんオツムもいいでしょうよ、UM、つまり「マレーシアの東大」ですから。でも、私自身が東大の医学部で教えていたから分かりますが、こんなに流ちょうに英語でそれなりにレベルの高い会話が続く生徒は、残念ながらほとんど知りません。「受験英語」の点数は高いでしょうが。

…それにしても、たったの2年弱ですよ。日本語は簡単な外国語じゃないですよ!日本で我々が、中・高・大(今はちょっと小ですらも)と英語をやる気ない感じで10年間やって、だらだら金かけてんのに英語コミュニケーションが悲惨って、根本的に手法が間違ってますね。…知ってたけど。だから30年以上前に留学したんだ(無論それは理由の1つでしかないが)。

あっという間の3時間でした。最初は躊躇していたシャイボーイなうちの長男も、興が乗ってきたら積極的に話に加わり、たくさん会話をしていました(むろん日本語だったということもありますが)。彼にとっても、とてもよい刺激になったはず。

最後に彼らの将来ヴィジョンを聞いたのですが、「アニメ好きなんで、その周辺で活躍できるマーケティング系の仕事を日本でやります」、「マレーシア初の電気自動車をデザインします、できれば会社を興したい」、「マレーシアに新幹線を導入する手助けがしたい」と、頼もしい限りで、まじでおっさん泣けて来たわ。

むろんそんな彼らを「青田買い」はできませんが、日馬関係の中で、ぜひグローバルエリートのパワーを発揮して欲しいので、堅い応援を約束しました。日本滞在中の4年の間に私の人脈もフルで紹介するわ。仕事も一緒にやろうや!とね。こういう「将来型青田買い」は、心理科学者で教育者、かつ起業家でもある私の得意分野なので(笑)。

「日本ではWhatsAppよりもLINEだよ」と、その場でLINEを全員のphoneに入れさせ、うちの長男がちょっと教えてLINEグループが出来上がりました。楽しみ。

「今後ともぜひ宜しくね!」と見送ったら、頭を下げて「色々と大変お世話になりました。お邪魔しました!」と元気に帰っていきました。頼もしいなぁ、ちきしょう。

早稲田大の入山さんによる情報量の多い動画でお勧め。「ASEANを未だに『日本の裏庭』と勘違いする日本人が多いが大間違い。既に抜かれてます」と説明。今日の学生さんらを見ててもそう思う。日本人のASEAN知識は3-40年前のそれ。ええ加減もうupdateせねば、かなり危険な井の中の蛙です。

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